【小樽浴衣おさんぽパスポート】は

札幌の着物屋による

「浴衣を着たら、小樽に行こう」のススメです。

 

この企画をはじめたのは2021年。

コロナ禍で花火大会や浴衣でお出かけするイベントが中止になり、世の中のたくさんのことが止まり、「夏に浴衣を着る」という季節の文化が忘れられてしまうのでは、と感じたのでした。

 

ちょうどその頃、弊社は創業70周年を迎え、私は会社の歴史を調べていました。

弊社はもともと小樽で繊維卸売業を創業して札幌に移転した会社で、もっと遡ると創業者一族は明治14年に滋賀県から小樽に渡り、明治19年から酒造業を営んでいました。

 

明治の商人たちによって発展した小樽の歴史は面白く、あらためて足を運ぶようになった小樽には、当時の痕跡や戦前の歴史的建造物がいっぱい。

 

こんなレトロ建築の宝庫が、こんなにすぐそばにあったとは!

なんと着物が浴衣が似合う場所ではありませんか。

 

特別なイベントの日じゃなくても、毎日、浴衣が似合う街。

特別なイベントが無くても、それぞれが行きたい時に、浴衣でお出かけしたい場所。

そこで2021年夏、堺町通り商店街のご協力をいただき、78月の2ヶ月間、浴衣を着て提示すると特典を受けられる、浴衣パスポートが出来ました。

 

そして小樽にますます足を運ぶうち、もっともっと知らなかった、素敵な場所があることに気が付き、2年目の2022年は北運河エリアにも拡大。

 さらに、3年目の2023年はさらに手宮の博物館本館や、ノスタルジックな街並の南小樽駅周辺へ。

小樽の歴史を遡ると、いまの博物館本館は北の鉄道発祥の地で、明治の初期に鉄道が走ったことから小樽は発展を遂げたのです。そして、最初に街の中心部だったのは今の南小樽駅周辺なのです。

 

こうして、小樽初心者の札幌人がはじめた小樽浴衣さんぽのおすすめは、企画のワタクシが歩いて、さまざまな小樽の人と出会い、まだ知らなかった小樽の魅力、素敵な建物、面白いことを見つけながら、毎年拡がってきました。

 

この企画にご協力くださるご協力店舗・企業・施設の皆様、素敵な街並みをのこして迎え入れてくださる小樽の皆様に感謝をこめて。

 

今年の夏も、浴衣で着物で小樽さんぽ。

このパスポートをご利用くださる皆様と一緒に、まだまだ知らない、小樽の素敵を見つけていきたいとおもいます。

 

2024年の夏も、浴衣で楽しむすてきな夏になりますように!

 

 

企画/ウスキミキ

photo/西村なぎさ